神経障害を治す【神経性疼痛を迅速改善術】

健康

体に異常のない痛み

医者

痛みは、通常は怪我をしたとか、その部位に病気の病巣があるといったようなことが原因で生じます。しかし、怪我をしていない、あるいは怪我や病気はすでに治っているにもかかわらず、依然として痛みを感じることがあります。このような場合は、なんらかの原因で神経が圧迫されていたり、傷つけられていたりするものです。このようにして生じる痛みを、神経性疼痛と呼びます。よく知られる特徴として、針で刺すような、または電気がビリッと走るような鋭い痛みがあります。しびれたような感覚をおぼえることもあります。なにか物にちょっと軽くぶつけた程度でも、飛び上がるような痛みを感じたりもします。この神経性疼痛の原因で多いのが、帯状疱疹のヘルペスウィルスによるものです。このウィルスは、子どもの頃に水ぼうそうにかかったことのある人なら誰でも体内に持っています。免疫力が低下するとそれが表面に出てきて帯状疱疹を起こすのですが、帯状疱疹自体が治ったあとも、ウィルスによる神経へのダメージが残ってしまうのです。帯状疱疹は中高年に起こりやすい病気ですが、同様に加齢とともにかかりやすくなる病気に脊椎管狭窄症や椎間板ヘルニアがあります。スポーツをしている人なら、若くてもかかる可能性があります。これらの病気も神経を損傷するので、神経性疼痛の原因となるのです。ですが、神経そのものには異常がないのに、神経性疼痛の症状を呈する患者もいます。検査をしてこれといった疾病や外傷などがない場合、その原因は心因性のものと考えられます。この場合は、心因性疼痛とも呼ばれます。昔は「病は気から」というので、「気にしないように」と軽く考えられることもありましたが、現在ではストレスによる心のダメージはきちんとケアすべきとの見方が主流になっています。そのため、これからも心因性の神経性疼痛患者は増えていくと見られています。

神経性疼痛は原因によってどこの神経がダメージを受けているかが異なります。それによって治療法も変わってきますので、まずは専門医に相談することが重要です。身体的な原因が見つからない場合は、心因性疼痛の可能性がありますので、精神科や心療内科に相談してみるのがおすすめです。まず医師が患者の悩みや不安、具体的な症状について話を聞いてくれます。家庭や職場などにストレスの原因がある場合は、どのように対処できるかを一緒に相談しながら改善法を見つけていくことになります。精神科や心療内科には、心理療法や薬物療法のほかにも、患者の症状に合わせたいろいろなアプローチ法があります。心因性の神経性疼痛患者には、家族など周囲の人に自分の苦しみを訴えても、十分に取り合ってもらえまかったというあきらめのような気持ちを抱いている人が数多くいます。診療経験を積んだ医師は、患者の症状について真摯に耳を傾けてくれますので、安心して相談してみましょう。神経性疼痛には、痛みを和らげるための助けとなる、家庭でもできるケア法もあります。痛みには通常、冷やすべき痛みと温めるのがよい痛みとがありますが、神経性疼痛の場合は血行が悪くなっていますので、冷やすのはよくありません。特に心因性の場合、女性の患者が多いとされますが、女性は冷え性であることもまた多いものです。普通の冷え性対策と同じように、足を冷やさないよう靴下を何枚か重ねて履き、夜寝るときは足首のところから冷気が入って来ないよう気をつけるといったことが、神経性疼痛に対しても有効なのです。また冷たい飲み物は避け、朝食をきちんととり、根菜類や緑黄色野菜を積極的に食べるように心がけることも大切です。